旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館

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旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館(きゅうしまづこうしゃくけそでがざきほんていようかん)は、東京都品川区東五反田の清泉女子大学内の近代建築。清泉女子大学本館とも呼ばれる。平成24年3月21日に東京都の文化財に指定された。

大正6年(1917年)に公爵の島津家邸宅として建てられた。関東大震災以前に遡る煉瓦造スレート葺地上2階地下1階建の近代建築として貴重な建物である。近代建築史に足跡を残したジョサイア・コンドルの設計により、ネオルネサンス様式を基調とする優れた意匠で知られる。円弧状の列柱廊を持つバルコニーや、当時流行の白タイルを用いた外装は特徴的である。内部の大階段の構えや、ステンドグラスをはじめ暖炉や天井の繊細な彫刻なども良好に保存されている。