妙楽寺本堂

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妙楽寺本堂(みょうらくじほんどう)は、福井県小浜市野代の仏堂。重要文化財

桁行五間、梁間五間、単層、寄棟造、向拝一間、檜皮葺の小浜市で最古級の密教建築で、幅3間奥行2間の正堂の背面と両側面に1間の庇を付し、前方に幅5間奥行2間の礼堂を付し、四週に縁を廻らす構成である。長押を用いず貫で軸部を固める構造で、外陣の天井は寄棟式化粧屋根裏を呈し、長寿寺本堂(滋賀県湖南市)や豊前善光寺本堂(大分県宇佐市)等に見られる他はほとんど例を見ない形式である。内外陣境は菱欄間と格子戸を入れ区画を分割している。旧国宝に明治34年3月17日指定された。

内陣に納められた厨子は銘文から永仁4年(1296年)の建立と考えられ、重要文化財に昭和37年6月2日指定された。