妙成寺祖師堂

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妙成寺祖師堂(みょうじょうじそしどう)は、石川県羽咋市滝谷町の重要文化財建築。現在地元では国宝昇格運動が行われている。

木造入母屋造り、柿葺平入り、桁行5間、梁行5間の建造物で、内部には正面1間通りを外陣、両側面1間通りを脇間とし、中央部に正面3間、側面4間の円柱を建て内陣とし、後方は須弥壇を造り禅宗様の厨子が置かれる。須弥壇の格座間には蓮の彫刻が内法貫の間には天人の図の欄間がある。 禅宗様の定法通り外陣の天井を化粧屋根裏とし、内陣の天井を和様の小組格天井としている、組物は、禅宗様の三手先の詰組で、軒は扇垂木である。工匠は、小屋材の墨書銘により、大工宗心であるとが知られるが、建仁寺流の坂上一統の手により建てられたことは、様式上からも疑いないものの、その系譜は明確ではない。仏像として厨子内には宗祖日蓮の座像の左右に、開山日像の師の日朗と開山日像の座像を安置する。