大野湊神社旧拝殿

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大野湊神社旧拝殿(おおのみなとじんじゃきゅうはいでん)は、石川県金沢市寺中町の社殿。金沢市指定文化財。

桁行七間、梁間四間で、入母屋造、浅瓦葺、平入り、正面中央には向拝一間をつけ木階三級を据え、正面及び側面に縁を廻す。元はこけら葺であったと考えられる。本殿の規模(本殿は横に三殿が並ぶ)に合わせて横長に造られた建物で、昭和10年(1935年)に現在の拝殿の前方に移築された。向拝は面取角柱をたて虹梁形頭貫を渡し根肘木で受け、組物は連三斗、実肘木としている。中備は板蛙股に彫刻を施し一部くり抜き、表裏で彫刻、実肘木をいれて身舎と虹梁で結び、身舎側も根肘木で受ける。身舎柱上に舟肘木が置かれ、身舎正面の中央柱間に格子戸四枚を入れ他の柱間では蔀戸を吊る。両側面は前方柱間二間に蔀戸、奥の二間は板壁、内部は中央柱間に框を入れ、方立で三区にわかち両折桟唐戸を入れて、両脇間は板扉としている。外側の各二間は板扉を吊る。殿内は現在、前後に二分するように柱が立てられているが、かつては建具を入れず吹き放ちとしていた。後半部分は区切られた様相を示し、軒は一軒疎垂木で桟瓦を葺き、妻組は扠首組で拝みに懸魚が打たれている。建立年代は加越能寺社由来に寛文3年(1663年)とあり、様式的にも妥当と思われる。市の文化財に平成11年(1999年)4月30日指定された。推定された当初平面は非常に特徴があり、どのように使用されたか非常に興味深い。大神神社拝殿(重要文化財、奈良県)と平面形態が類似している。