大山寺阿弥陀堂

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大山寺阿弥陀堂(だいせんじあみだどう)は、鳥取県西伯郡大山町大山の大山寺内の仏堂。重要文化財。平安時代初期の貞観7年(865年)に慈覚大師円仁により創建、藤原時代に建立され、室町時代の亨禄2年(1529年)に山津波で倒壊したため、天文21年(1552年)に再建された。大山町内に現存する最古の建造物である。西面する建物で、構造は宝形造の杮葺の屋根に、梁間5間、桁行5間の正方形平面を持ち、真壁造、板張の外壁側面に花頭窓付である。全体的に木割が太く雄大なことや、斗栱などの各所に鎌倉時代の建築様式の名残が見られ特徴的である。大山寺西明院の中心的建築で、江戸時代の寛政7年(1795年)に向拝が付加されている。堂内には本尊の阿弥陀三尊像(大仏師良円作、重要文化財)が安置されている。棟札には享禄2年(1529年)に旧常行堂が洪水で流失して、新たに整地し移築再建され、本尊阿弥陀三尊を遷座した旨が記されている。常行三昧、弥山禅定等の写経、修行が行われる場所でもあった。明治37年2月18日に旧国宝に指定された。