大乗寺法堂

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大乗寺法堂(だいじょうじはっとう)は、石川県金沢市長坂町の仏堂、含祖堂。県指定文化財。

桁行10間、梁間7間、単層、入母屋造、平入、桟瓦葺(もと木羽葺)で、正面に向拝を設けず中央の柱間を広く取り、方立を立て双折れの桟唐戸を内開きにする。内部は、前面1間を土間とし、両脇を回廊と結び、入側柱から1間半を広縁とし、主屋部の平面は、前後2列並びの8間取り、後列2間半である。内陣は板張りで、後補の須弥壇を置き、正面の鴨居上に背後へ突き出した仏壇があり、その下より廊下を隔てて開山堂を拝する形式になっていた。県の文化財に昭和57年(1982年)1月12日指定された。瑞竜寺法堂(高岡市)と同様に曹洞宗客殿型の法堂で、仏殿と同じく元禄15年(1702年)頃に竣工したとされるが、大工等は未詳である。