国分寺本堂 (高松市)

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国分寺本堂(こくぶんじほんどう)は、香川県高松市国分寺町国分の木造仏堂。重要文化財。

概要[編集]

建築年代は鎌倉時代?後期とされ、桁行5間梁間5間、本瓦葺単層入母屋造である。
外観は、正面中央3間、側面南側2間、背面中央1間を再開桟唐土とし、正面両端1間、側面南寄1間に連子窓をはめ、それ以外は板壁としている。内部は南側桁行2間分を外陣とし、内陣と外陣の境界に引違格子戸をはめ、上部は菱欄間とする。内陣はさらに中央を方3間に区切り、左右に梁間1間の脇陣を設け、上部を真壁、下部を開け放しとする。内陣ほぼ中央に須弥檀が控え、須弥檀上の厨子に本尊千手観音立像を安置する。

天正年間の長宗我部氏の侵攻による兵火を免れた建物としても貴重で、南には讃岐国分寺金堂の礎石群がある。また、昭和16年-昭和18年(1941年-1943年)に行われた解体修理の際にも講堂のものと考えられる礎石を再使用していることが確認された。