吉備津彦神社本殿

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

吉備津彦神社本殿(きびつひこじんじゃほんでん)は、岡山県岡山市北区一宮の社殿。岡山県指定文化財。

寛文8年(1668年)岡山藩主、池田光政が造営に着手し、元禄10年(1697年)に子の池田綱政の代に完成した。桁行三間、梁間二間、檜皮葺、流造で、周囲に擬宝珠高欄が付いた縁を廻らし、正面に三間の木階を設ける。軒は繁垂木、斗栱は二手先、間に菊紋、五七桐紋の彫刻の入った蟇股を置き、蛇腹支輪が廻らせる。内部は、前方一間を外陣、奥一間を内陣とし、床を高く張り、神座を設けている。社殿建築の粋が尽くされており岡山地方の神社建築が伝統とする流造の正統な姿を示し貴重である。