南谷檀林板頭寮遺構

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

南谷檀林板頭寮遺構(なんこくだんりんばんとうりょういこう)は、東京都大田区池上の木造建築。昭栄院が管理する。

板頭寮は南谷檀林の事務所に当たり板頭(事務長)の居室を兼ねた。現存する建物は江戸時代後期の天保7年(1836年)に再建され、池上山内の木を用いて建てられたと伝わる。屋根は元は草葺であるが、現在保護のために上から銅板で覆われているほか、昭栄院の庫裏として使用されたため一部に改造が行われている。大田区の文化財に昭和50年3月19日に指定された。

南谷檀林は、池上本門寺に付属する僧侶の学校として、元禄年間(1688年-1704年)に、本門寺の南方の寺窪または南窪と呼ばれる場所に開創された。講堂、方丈、玄寮、板頭寮、首座寮、所化寮、談合場、食堂、妙見堂等の施設を備えていたという。