伊須流岐比古神社本殿

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伊須流岐比古神社本殿(いするぎひこじんじゃほんでん)は、石川県鹿島郡中能登町石動山子乙の社殿。県指定文化財。

桁行3間、梁行2間の身舎に、3間の向拝を附け、入母屋造、平入、銅板葺、千鳥破風付き、向拝に軒唐破風を加える。承応2年(1653年)から翌承応3年(1654年)に、加賀藩により石動山頂の大御前に再建された本社(大宮、客人宮)の本殿である。加賀藩御大工黒田太右衛門が施工にあたった。元は柿葺であったが、弘化3年(1846年)に銅板に葺き替え、あわせて軒唐破風が付けられたようだ。明治7年(1874年)に山頂から現在地に移築された。県の文化財に昭和42年10月2日指定された。背後には五重塔跡、籠り堂跡、開山堂跡が残り、天正年間の焼失以前の石動山がしのばれる。入母屋形式の本殿は、石川県内で数少ない遺構である。

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