千切りキャベツ
千切りキャベツあるいは繊切りキャベツとは、キャベツを細く刻んだものである。漢字で書けば「繊甘藍」だろうか。大根の細切りを「千六本」と表記するのも「繊蘿蔔」の転である。
茎にあたる芯は除かれるが、野菜出汁用に利用されることはある[1]。葉心は野菜出汁にしたり、薄く切って一緒の混ぜる場合や細かく刻んでタルタルソースに混ぜたりもする。
概要[編集]
生で食べることもあれば「焼きそば」や「お好み焼き(廣島・大阪とも)」や焼餃子(鍋貼子)に入れたりコールスローにしたり、ザウアークラウトにしたり、揚げ物やハンバーグなどの洋風の料理の主菜のあしらい(付け合わせ)にしたり、ホットドッグに入れたりと活用の幅が広い。目玉焼き丼やソースカツ丼にも入る。和風の料理では一夜漬けがある。
それぞれ長さや幅などに工夫があり、当然切り方も違ってくる。詳しくはキャベツの項を参照のこと[2]。
ソースやマヨネーズがかけられることが多いが、「究極の繊切りキャベツ料理」といえば「ソーライス」あるいは「ソースライス」である。阪急百貨店の食堂で「ライスのみ」を注文すると、ライスに福神漬けとキャベツがついてきた。これは洋食のライスが足りないときの「おかわり」扱いであったからである。これに目をつけた貧乏学生が「ライスとコーヒーのみ」を注文して卓上備え付けのウスターソースをたっぷりかけて食うというのが流行った。ライスのみの注文が増えたため支配人が社長に相談したところ、「ライスだけの注文にはライスを大盛りにして、付け合わせも多めに」と指示して「ライスのみの注文を歓迎いたします」と新聞広告を打ち、結果的に百貨店の売上も上がったという。デパートの屋上に遊具があったり園芸コーナーがあったり観賞魚コーナーがあったり、その下が催事場・美術館・食堂・映画館というスタイルの応用である。
現在では牛丼御三家のひとつ「松屋」でもメニューに入っている[3]。