アンギアーリの戦い

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アンギアーリの戦い (あんぎあーりのたたかい、英:The Battle of Anghiari、伊:Battaglia di Anghiari)はイタリアアンギアーリ(現イタリア共和国トスカーナ州アレッツォ県)で、ロンバルディア戦争の一環としてフィレンツェ共和国軍とミラノ公国軍の間で1440年に行われた戦闘である。

概要[編集]

1440年6月29日、フィレンツェ共和国軍がミラノ公国のピッチニーノが率いる軍勢を打ち破った戦闘である。フィレンツェ共和国の栄光の歴史でもある。

アンギアーリ近郊の橋を巡る戦いで、7回に渡り橋の争奪戦の後、パトリアルカ枢機卿が率いるフィレンツェ共和国軍がミラノ公国の歩兵軍を攻め、ボルゴ・ア・サン・セポルクロ方面に敗走させた戦闘である。イタリア中部におけるフィレンツェの支配を確立した戦闘である[1]

戦闘の経過[編集]

4000名のパトリアルカ枢機卿が率いる教皇領軍、4000名の臨時編成フロレンス軍およびミケレット・アテンドロ率いるヴェニス騎兵300で編成されるローマ教皇軍8,300名はトスカーナ地方の中心であるアンギアーリに集結した。ニッコロ・ピッチニーノ率いるミラノ公国軍は総勢3,100人(そのうち2,000人はサンセポルクロからの加勢)で夜半に到着した。数的優勢を信じたミラノ軍のピッチニーノは奇襲攻撃を命令した。そのミラノ軍の土煙をミケレットは気づき、フィレンツェ共和国は戦闘準備ができ、後ろ側に回り込み、敵を包囲した。ミケレットの騎兵団はミラノ軍の先陣を橋の地点で食い止めた。ミケレット率いるヴェニス騎士団はミラノ公国軍を押し戻した。戦闘は4時間に及び夜まで続いたが、最終的にフィレンツェ共和国はミラノ軍を打ち破った。

名称[編集]

アンギアーリは三角形の塔を意味する"Castrum Angulare"に由来する。

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  1. "The Battle of Anghiari"2014年1月3日