おきなわワールド旧田場家住宅主屋

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おきなわワールド旧田場家住宅主屋(おきなわわーるどきゅうたばけじゅうたくしゅおく)は、沖縄県南城市玉城字前川の沖縄民家建築。

明治時代後期頃、那覇市内にあった御殿を取り壊した際に、購入した資材を用いて建築された家屋である。 南北棟、寄棟造本瓦葺の木造平屋建で、右側一番座に隣接して一間分の広い板間が取られ、北側に土間台所を配し、西面と南面に雨端を廻す。裏座がないなど一般的な伝統的民家平面とは異なった間取りである。建築された場所の敷地形状や屋敷の配置、規模との関係が考えられる。沖縄戦や那覇空襲の戦禍を逃れ残った建造物で、柱には、太平洋戦争中に旧日本軍が使用していた時の刀傷が今も残されている。琉球民政府時代には、米軍が軒の瓦を一部落としてテントをはり使用していた。 内部には、その際に化粧板張りにした無数の釘穴が残されている。平成7年に那覇市首里石嶺町からおきなわワールドへ移築された。