東郷美森

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東郷美森
とうごう みもり
登場作品 結城友奈は勇者である
声優 三森すずこ
メインキャラクター
性別 女性
年齢 13~14歳
誕生日 4月8日
学年 中学2年生
趣味 お菓子作り
所属 讃州中学校勇者部
身長 158cm
血液型 AB型

東郷 美森(とうごう みもり)とは、「タカヒロIVプロジェクトのオリジナルテレビアニメ『結城友奈は勇者である』に登場するキャラクターである。

CV:三森すずこ

概要[編集]

四国にある讃州中学校に通う中学2年生の女の子。主人公である結城友奈のお隣さんであり、友奈の大親友・最大の理解者。

現在の町に引っ越す前に交通事故に遭い、その後遺症で下半身不随の身となり記憶も所々失ってしまう。その影響でしばらく暗く沈みがちな性格・表情になっていたが、友奈と出会い、友奈と友達になってからはそれを払しょくし、事故の後遺症に挫けないようになった。歩く事が出来ないため常時車椅子が欠かせない。登下校やお出かけなどには車椅子を収納出来る専用車両を用い、友奈など周囲の人のサポートを受けながら生活し、勇者部の活動などにも積極的に参加している。第7話では水中にも入れる車椅子が登場しており、海水浴や温泉を楽しんでいる。夜には怖い話をして勇者部を怖がらせたりしている。

穏やかで上品な性格。おっとりしているがややマイペースであり、勇者部の面々の行き当たりバッタリな活動にも互角に渡り合う。責任感や使命感が強く、そのために落ち込むと際限無く自身を責めて卑下してしまう。また、カラオケで軍歌を歌う・音楽プレイヤーに軍歌を入れる・「護国のため」や1話での「幼稚園児を扇動」発言やバンザイ三唱など、どこか戦前・戦中の軍人のような右翼思想を持っている。どこかズレた部分もあり、上手く歌を歌えず悩む犬吠埼樹に対して謎のアルファ波押しをしてツッコまれている(その際に拳法のような謎の動きを披露)。勇者部一の巨乳であり、犬吠埼風からは胸を「メガロポリス」と評されている。

勇者部きっての博識・多芸の持ち主で、様々な物事に的確に対処してしまう。パソコンを触らせれば一瞬にして勇者部ホームページを一新し宣伝も広く行うという、専門職のような芸当を見せた。お菓子作りが趣味で、特にぼた餅が得意なお菓子。ぼた餅には神様へのお供え物としての意味があり、これは後の展開への伏線となっている。

当初はバーテックスへの恐怖を強く感じていたが勇者に変身して以降は不思議と不安感・恐怖・緊張は感じなくなったという。落ち着いた職業軍人然とした風格はプロの軍人の境地であろう。しかし、勇者システムの真実や世界の本当の姿・無限に復活するバーテックスの光景など、次々と明らかになる過酷な事実に心身ともに追い詰められてしまい、結果優しくも恐ろしい行動を採ってしまった。最終話で泣きながら恐怖心や親友を失う恐怖を吐露するシーンこそが美森の本来の姿なのかもしれない

勇者となった理由は友奈を守るためであり、終盤で友奈が美森も含めたみんなを守るという「世界を救う勇者」として戦ったのに対し美森は「親友である友奈を救う」という行動理念で動いていた。神樹を壊すという決断もそのためである。また、友奈の意識を取り戻すまでの描写も友奈を守ろうと奮闘した美森の想いの結果とも見て取れる。

外見[編集]

通常時の外見[編集]

黒髪ロングをリボンで一房に纏めて前に垂らしている。瞳の色は黄緑色。黒タイツを着用している。

勇者モード時の外見[編集]

イメージカラーは薄い青色。髪の色は変身しても変わらないが、髪の長さが膝辺りまで伸びているロングヘアーになっている。また、白いリボンで髪の何本かを結んでいる。胸元には盾状のアクセサリーが付いている。

襟が付いたノースリーブのピッチリ服に身を包み、タイツ状のぴっちりズボンを着用している。勇者に変身しても両足が動かせないままであり、そのためか他のメンバーとは違い靴を履いていない裸足。背中側には羽衣のような衣装が付いており、歩行時はこれを脚代わりに使って移動する。

武器はスナイパーライフル、二丁拳銃など複数の形態に変化するエネルギー銃。主に遠距離からの狙撃を得意としており、その威力は敵の砲撃を相殺するほどで高く、命中精度は高速に動く敵の弱点を一撃で打ち抜くほど正確無比。二丁拳銃時は面での高い制圧力を誇る。

制服を着ている時はあまり目立たないが、実は本作随一の巨乳の持ち主である。勇者モード時の服装では胸のアップや柔らかさ・乳揺れシーンが描かれ、これでもかと胸の大きさが強調されている。バーテックスを狙撃するシーンでの胸のつぶれ具合などは一押し。また、変身時にはバーテックスを狙撃するシーンや水泳の授業では形の良いお尻も強調されている。身長は女子高生の平均身長を上回っているため、美森はスタイルが良いという事が分かる。

満開時[編集]

和風の勇者服にバージョンアップ。ご丁寧に鉢巻まで付いている。ロボットアニメさながらの巨大兵器を操縦し、花を模した砲台を備え、圧倒的かつ全方位をカバーする火力を誇る。大気圏を超え宇宙にまで進出可能。

パートナー精霊[編集]

基本1人につき1体の精霊が付くのだが、美森は例外的に3体の精霊を使役出来、美森の戦闘力の高さを表している。

それぞれの精霊の名前は、卵の割れ目から目と脚を出している生き物が「青坊主」、着物を着た狸が「刑部狸」、青白い炎の生き物が「不知火」である。第8話から「川蛍」が加わった。

動向[編集]

第1話のバーテックス襲来時には恐怖に怯え竦んでしまい勇者に変身出来なかった。今まで勇者部が勇者の素質を持つ人の集めた場所だという事実を隠していた犬吠崎風に八つ当たりをしてしまいさらに自己嫌悪に陥る美森だったが、友奈は暖かく励ました。2回目のバーテックス襲撃に友奈の危機に対し覚醒、恐怖・不安を乗り越え勇者として変身した。防衛戦の勝利に大いに貢献した。また、この戦いで風へ謝罪している。

第5話のバーテックスの一斉攻撃時に満開。最後の宇宙まで到達したバーテックスを倒すために友奈を運び、勇者部の勝利に大きく貢献した。しかし、バーテックス戦後の第6話で入院。満開の後遺症によって左耳の聴覚を失った。

第8話で友奈がバーテックスを撃退。他の三人はいつもの学校の屋上に戻る中で、友奈と東郷だけが別の場所に飛ばされる。そこには東郷のことを「わっしー」と呼ぶ乃木園子という人物がベッドの上に横たわっていた。彼女はずっと東郷に会いたかった旨を伝えるも会わせてもらえなかったため、強制的に呼ばせてもらったと言う。そして満開によって供物として奉げられた体の機能が失われていくという真実を伝えられ、友奈と共に大きな衝撃を受ける。東郷は記憶を失っていることもあって園子のことを覚えていないが、リボンを大切にしていることを伝えて手を握りしめながら涙を流した。

第9話で友奈と一緒に風に園子の件を伝える。その後、自殺を試みても精霊が止めにくることによって精霊が必ずしも勇者の意に沿って動くわけではないことや園子の「勇者は死ぬことはない」という言葉が本当であったことを確認。満開によって失われた体の機能は元に戻らないという言葉も本当だと確定的となり、風と友奈にそのことを話す。そのことばを聞いた風は勇者部をつくってみんなを巻き込んでしまったと涙を流し、その姿を黙って見守った。

第10話では、園子の言葉を確かめるためにしたあらゆる方法を用いての自殺も精霊によって阻止されたことで園子に改めて話を聞きに行く。記憶こそ失われたままだったが、自分がかつて鷲尾須美として園子たちとバーテックスと戦っていたという推測を立てていた東郷は、園子の手を握る。そして、園子から衝撃の話を聞かされたことで真偽を確かめるために結界の外へと行く。そこでは無数のバーテックスが存在しており、宇宙規模の結界で守られた四国以外はすべてなくなっているという衝撃の光景が広がっていた。倒したはずのバーテックスも復活しており、勇者として体の機能を失いながらも戦い続けなくてはいけないということを知った東郷は勇者部を守るために神樹を倒すことを決意。神樹を倒して世界を終わらすことで、体の機能を失いながらも生きていくという生き地獄から勇者部のみんなを解放することを決意して、結界に穴を開けてバーテックスを侵入させたのだった。

第11話では、友奈と夏凜に壁を壊したのは自分だと告げて、世界の真実をみせたうえでみんなを生き地獄から救うためには世界を終わらすしかないと訴える。夏凜に止められるも、決意の変わらない東郷は計画を実行し続ける。風や樹が実力行使で止めようとするも、東郷は満開して攻撃。神樹の本体は勇者力では破壊できないことの確認と風と樹に強制的に道を空けさせることに成功する。そして合体して巨大になったバーテックスに神樹を攻撃させるように仕向けるも、神樹に攻撃が届く直前で友奈が攻撃を防ぐのだった。

第12話で東郷と友奈が対立。友達を失いたくない東郷は世界ごと終わらせようとするも、友達のことを「絶対に忘れない」という強い想いをもった友奈が東郷に一発拳をたたき込む。そして、抱きしめたことで東郷は説得された。そして、その後は神樹に近づいてくるバーテックスを勇者部みんなと一緒にとめることに成功した。バーテックスとの戦いの後は、徐々に体の機能が回復していき、2年前から動かなかった足も動くようになって歩けるようにまでなった。しかし、友奈だけが目覚めることはなく、意識がない友奈の前で涙を流す。すると、友奈が意識を取り戻すのだった。そして、勇者部のみんなと一緒に文化祭の劇を成功させた。

おまけエピソード「その後の園子」では、記憶を取り戻して鷲尾須美時代の記憶と東郷美森時代の記憶を同時に所有することとなる。

その他[編集]

  • 本作の過去の物語であるイラストノベル『鷲尾須美は勇者である』の主人公・鷲尾須美とは同一人物であると考えている視聴者がチラホラと出ていた。第8話でかつての仲間である乃木園子が登場して「わっしー」と呼んだことや『鷲尾須美は勇者である』ノベル・本編第10話にて記憶を失ったことがかかれていることが判明したことなどから、同一人物であることは確実になった。本名が「東郷美森」で勇者としての素質を見いだされ大赦の有力家である鷲尾家に一時養子に出されたため「鷲尾須美」となり、記憶を失い勇者では無くなった事で元の名に戻された。「鷲尾須美」としての記憶を失った事も、下半身不随なのも、精霊が3体いるのも過去に2度満開を行ったからであり、この顛末も『鷲尾須美は勇者である』及び第10話で明かされた。
  • よくぼた餅を作っていることかたファンの間からは「ぼた餅」というあだ名で呼ばれることがある。東郷の立派な胸とかけあわせてぼた餅とする場合もある。
  • 友奈との絡みは劇中でも非常に多く、物語の根底といっても間違いない。仲良しっぷりは一線を越えているともファンからよく言われており、BD/DVD1巻特典ゲームでは演劇の練習においてキスのシーンがあるのだが、何故か東郷は台本にない目を閉じるという行為をしている。二人の関係は所謂百合カップル・それ以上の夫婦と表現され、某場所では「東郷友奈は夫婦である」と語られている。
  • スタイルの良さ(特に胸の大きさ)は勇者部のみんなからも羨ましがられている。鷲尾須美時代においてもそれは同じなようで「マシュマロボディー」と評されたりしていた。小学校6年生の時点で学年一の大きさで大人と同じくらいの大きさだった。勇者部所属では、巨乳の秘訣を聞かれたときに、あえて言うならぼた餅が秘訣なのではないかと語っている。
  • コンピューターの知識は中学生レベルを超えて高い。実質的に勇者部のホームページを管理しているのも東郷である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]