NMARCH
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NMARCH(エヌマーチ)は進学指導・大学受験の際に用いられる東京の私立大学グループを指す用語。
概要[編集]
昭和後期に大学受験が大衆化する中、予備校の進学指導で用いられる“MARCH”という大学群が一般社会にも認知されつつあったが、2005年頃から一部の予備校・進学塾においてはMARCHに学習院大学(G)を加えて「GMARCH」(あるいはMARCHG)と呼称するなど既存の大学群を改変する動きがみられるようになった [1]。
その矢先、講談社「週刊現代」2009年12月5日号において東証一部上場企業(記事内では具体的な会社名は伏せられ、電機メーカーであることのみ紹介された)の採用担当者へのインタビューでNMARCHという括りを用いている趣旨の発言が掲載された[2][3]。元々は受験用語ではなく、人材採用の現場で用いられていたことから単に模擬試験の偏差値のみを基準とした区分けではなく、日本大学(N)を加えた経緯としては大学令の施行以前から司法省指定学校であったこと[4][5][6]や五大法律学校(東京法学社、専修学校、英吉利法律学校、日本法律学校、明治法律学校)の一つに数えられていたこと[7][8][9]、日本の大学としては旧帝国大学に次いで1920年に設置を認められた旧八私大の一つであること[10]、これらの大学が大学当局間の公的な組織体である神田5大学、東京12大学連合に所属していることによる信用が考慮されているものと思われるが、「大学生の就活に関わる立場からの学校群発信」として注目され、これを発端に2010年頃から進学指導においても採用する予備校も現れた。
参考文献[編集]
- ↑ 大学は自らの価値を「きちんと」発信せよ(川上徹也)2017年5月1日
- ↑ NPS(中川個人特訓教室)
- ↑ 大学ランクの「MARCHING」って本当か 日大「昇格」、ICUと同格に??(JCASTニュース)2013年1月12日
- ↑ 改正官立公立及ビ私立諸学校規則集(旭昇堂)1897年1月
- ↑ 大学令と私立法律学校 専修学校・英吉利法律学校・日本法律学校・明治法律学校を事例として(阿部裕樹)2016年3月30日
- ↑ 都史紀要 東京の大学(東京都)1963年3月
- ↑ 東京・神田学生街の変遷たどる企画展 明治期からの写真100点展示(毎日新聞)2018年1月13日
- ↑ KANDAルネッサンス 92号(神田学会)2010年11月25日
- ↑ 五大法律学校に関する基礎的研究 明治期における私立法律学校の連携の事例として(瀬戸口龍一)2016年3月31日
- ↑ 旧制大学の歩み(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)2007年10月31日